見た目は可愛くないかもしれませんが
肌あたりはとーっても優しいんですよ
一般的には日本かみそりを目にすることは
殆どないと思いますが殆どの方が
「日本かみそり」と聞いてピンとくる方は少ないのでは‥
初めて聞く方も多くいらっしゃると思います
お客様が
「中国製やアメリカ製じゃなくて
日本製のカミソリってことなんでしょ?」とおっしゃっておられました。
それも正解です(^^
日本剃刀(カミソリ)は海外のシェーバーとは異なり
鋼と鉄を加工して一つ一つ鍛治職人が作ったカミソリです。
機械で作ったものではないので同じものはなく
切れ味も一つ一つ違ってきます。
ちょっとマニアックなお話なので興味のある方は読んでみてくださいね(^^♪︎
元は僧侶が「髪を剃る」道具として使われていました。
日本刀が原型で、それを小さくしたものが日本剃刀です。
剃刀の歴史は古く、552年(飛鳥時代の欽明天皇のとき)に仏教と共に中国から伝来したと 言われているそうです。(日本書紀による元興寺縁起では538年)
僧の剃髪の儀式の法具として使われ、
髭を剃る道具として定着してからも 「かみそり」と呼ばれるのはその当時の名残
室町時代になって、月代(さかやき)と呼ばれる頭頂部を剃ることが 武士を中心に一般的になっても、頭髪を抜くのは毛抜きに頼っており 、髭も毛抜きで整えていたそうです。
『神代記』という古書には、ヒゲを「秀毛」と書き、体の装飾として尊重していたとあります。
また『古事記』には、スサノオノミコトが罪を犯したときに、
罰としてヒゲを切られてこらしめを受けたと記されています。
当時は、ヒゲを切られることが男性にとって不名誉この上ないことだったことが推測されます。
神聖かつ高価な道具であった剃刀が、 ようやく一般の理容店で使われるようになってからも基本的には高級品だったそうです。
そんな歴史のあるカミソリを私は代々受け継ぎ大切に使い続けております。
この日本剃刀は二回剃りができます。
日本かみそりは、替刃式にはない研ぐ作業が必要です。
これはかなり熟練の作業です!
何年かかってもできない人もいます。
使用し続けてこられたのも個人店だからこそ出来る
細かいところまで行き届く作業だと思っております。
私が何故〝日本剃刀(にほんかみそり)〟を使う様になったのか?
祖父の時代に舞妓さんや芸妓さん、女性のうなじやお顔を剃るのに〝日本かみそり〟を使用していたそうです。白塗りのお化粧ノリをよくするために、化粧崩れしにくくするために〝お顔そり〟を欠かさなかったそうです。その名残で父や母、当時の従業員さんも女性のお顔そりには日本かみそりを使用していました。なので私は赤ちゃんの頃から日本剃刀でお顔そりをしてもらっていました。
私にしたら当たり前の環境だったんです!
今や使い捨ての替刃が主流になっており、全国的にも希少な日本剃刀ですが
メンテナンス(研磨)ができる理容師も希少なんです。
カミソリの刃を女性のデリケートなお肌に滑らせても傷付けず
うぶ毛と老化角質のみを剃る刃先に仕上げるには熟練の技が必要なんです!
私はそんな環境で研磨も勿論特訓されましたので
全て自分でできる様になりました。
ちょっとやそっと、見様見真似でできる技ではありません!
国家資格を持っている理容師だからといってできるものではないのです。
私は、研磨の作業は無になれる大好きな作業です
女性用の刃を付けるのはお任せください
女性のお顔そり=日本かみそり
日本かみそり=研磨するもの
研ぎも最初は父にしてもらいながら
少しづつ練習し今では全て私がやっております。
女性のお肌をお手入れさせていただく施術者が
女性のお肌をよくわかっていて
そのお肌に合わせた施術や剃刀を使用しないと
良い道具の効果が半減すると思っています。
私は敏感肌なので道具や化粧品にも
日本製の刺激の少ないものを使用しております。
美眉を作るのも得意です!
日本かみそりは、お肌別に研磨してご用意しております
本物にこだわり、日本伝統の優れた道具を使用し
現代の技術、商材(セラミドパックを使用しての潤いながらのお顔そり)を用いた〝綺麗になれるお顔そり〟を提供しております。
女性理容師だからこそ女性のお肌や眉の悩みにも寄り添えます。
お家では味わえない
特別な剃り心地を是非ご自分の肌で感じてみてください。
つるつるもちもちの赤ちゃん肌に仕上がるお顔そりは、
一度体験したら病みつきに・・
日本剃刀の大きさの比較
① 40年以上前に女性用に作られた小ぶりの剃刀(玉鋼)
② 私が持っている剃刀の中で一番大きい剃刀、一般的な2丁掛よりも幅が広いので頭を剃る用のようです。
③ 一丁掛の日本剃刀私の好きな形。
④ 私がオーダーした日本剃刀(早苗モデル)。女性の肌にしっとり馴染む剃り心地です。
②は新品ですが使う予定はないので大切に保管しております。
①③④はいつも女性のお顔そりに使用しております私の相棒達です。
写真にはないですが、襟足剃りには両刃の日本剃刀を使用しております。
日本剃刀の刃付け方法は関西と関東では違うようで
私はどちらの研磨の仕方も見てきて私がいいなと思うところを
自分なりにアレンジしております。
最終的に良い刃が付ければ良いと思っております。
昔の研磨道具も使用しますが昔のものに拘らず、今のものも使用しております。
女性の産毛が肌理(キメ)を残しながら剃れる刃を付けております。
当サロンにはアトピーやニキビ肌のお客様でも安心して来店くださっています。
昔の修業時代の理容師さんがやっていた研磨とは違います。
今では簡単に手に入れることが難しくなった日本剃刀です、
希少な日本剃刀を研磨で減らすことなく
大切に大事に研ぐことがこれからの研磨方法だと思い私はやっております。
日本かみそりで剃るとどう違うの?
※日本剃刀でシェービングすると、ちゃんとキメが残ってる!
日本剃刀で剃ると艶が✨
替え刃式
『本格シェービング』
ほとんどの理容室・シェービングサロンで使用。理容師国家資格がなければ施術できません。
1回剃り
日本かみそり
『本格シェービング』
使用している理容師、理容室・シェービングサロンが少なく日本剃刀自体も作っているところも希少
理容師国家資格がなければ施術できません。
研磨の技術がなければ使用できない!
ハマグリ形状 片刃付(片方にしか剃れる刃がついていません)
丸みを帯びた形状で肌あたりが滑らか、うぶ毛等に向いている。
主に西日本地区で使用されていた。
2回剃り可能
電気シェーバー
『ソフトシェービング』
エステサロンなどで使用されている無資格者でも使用できる
切れたりしないので安全だが剃り残しがある
セルフシェービング向き
西洋剃刀
『本格シェービング』
理容師の国家資格がなければ施術できません。
コンケーブ 両刃付(両面に刃がついています)
先端にかけてかなり薄い仕上げになっており、薄い先端を駆使し濃いヒゲも剃ることが可能。
主に東日本で使用されていた。
ヒゲを剃る習慣は西洋では古く、新石器時代からあるといわれる。日本
に輸入されたのは、明治初期、西洋理髪とともに輸入。1913年に国産のレザーが作られ出回るようになった。